説明
10種類の異なる住宅スタイルを持つ宅地開発のような、大規模で多分野にわたるプロジェクトでは、建築、ランドスケープ、設備、空調などの各分野がそれぞれ個別のファイルを管理する、フェデレーテッドモデルで作業することがよくあります。 ワークフローを効率化し、ドキュメント管理を容易に保つために、ドキュメント専用の別ファイルを作成するのが一般的です。 この方法により、モデルファイルを軽量に保ち、図面やビュー間の切り替えがスムーズになり、プロジェクトドキュメントの品質と正確性の両方を維持しやすくなります。
解決方法
特に大規模プロジェクトにおいて、Archicadでのパフォーマンスを向上させ、ワークフローを効率化する非常に効果的な方法が、Plotmakerまたは PMK 手法を採用することです。 この手法では、モデルファイルとレイアウトブックを2つの別々のプロジェクトファイルに分けて運用します。 常に必要というわけではありませんが、特に複雑で多分野にわたるプロジェクトにおいて、モデルファイルとドキュメントファイルの両方をより扱いやすく保つことで、効率を大幅に向上させることができます。
このワークフローでは、モデルは1つのArchicadファイル(AC_01 - Model File)で管理し、レイアウトブックは別のプロジェクトファイル(DOC_01 - Layout File)に保持します。 重要な違いは、プロジェクトビューから図面を直接リンクするのではなく、レイアウトがPMK形式の外部ファイルをソースとする図面を参照する点です。
PMK形式はArchicadのネイティブな図面形式であり、ファイルサイズがコンパクトなため、ハードディスクへの負荷を軽減し、ワークフローを高速化します。
この手法を実装する手順は次のとおりです。
モデルファイル内で(AC_01 - Model File):
- オーガナイザの発行セットに移動し、PMK用の新しい発行セットを作成します。
- ビュー一覧からすべてのビューをドラッグし、PMKファイルとして発行するPMK発行セットに追加します。
- 発光設定でPMK形式を選択し、ビューが最適化された形式で保存されるようにします。
注意: レンダリングウィンドウで生成された3Dビューは、PMKとして発行できません。
- 発行をクリックして、選択したビューのPMKファイルを生成します。これによりファイルサイズが削減され、これらの図面をレイアウトに配置する際のパフォーマンスが向上します。
ドキュメントファイル内で(DOC_01 - Layout File):
- レイアウトシートを開き、外部図面の配置を行います。
- ファイル 外部参照 外部図面を配置… に進みます。
-
AC_01から前に保存した場所のPMKファイルを選択し、開くをクリックします。
- PMKファイルをレイアウトシートに配置したら、通常どおり発行セットを使ってレイアウトブックを発行します。
PMKワークフローの利点:
- ドキュメント更新の高速化: この方法では、より小さな単一の図面ファイルを順次更新していくため、ドキュメント更新のプロセスを大幅に短縮できます。
- レイアウトブックのパフォーマンス向上: 図面はサイズが小さく、メインプロジェクトファイルの外部に保存されたPMKファイルにリンクされるため、レイアウトブックを開く時間を短縮できます。
- 図面の更新: モデルファイルに変更があった場合は、PMK発行セットで再度発行して、以前に発行したPMKを上書きする必要があります。そのため、以前の発行セットをバックアップしておく必要がある場合は、上書き前に別の場所にファイルをコピーしておくことを推奨します。
- 常に最新の図面: レイアウトファイル(Doc_01)側でPMKベースの図面を自動更新に設定しておけば、レイアウトを開いたとき(または図面マネージャを使用したとき)に自動的に更新され、常に最新情報がレイアウトに反映されます。
さらに必要に応じて、PMKファイルを元のモデルビューへ再リンクすることも可能です。 これにより、図面のソースを柔軟に制御できます。これを行うには、次の手順に従います。
- 図面マネージャで、再リンクしたいPMKファイルを選択します。
- 右クリックし、元のモデルビューへリンクを選択します。
PMKワークフローを活用することで、大規模プロジェクトにおける作業速度と効率を高めながら、パフォーマンスを損なうことなく、正確で最新のドキュメントを維持できます。