リリースハイライト
このバージョンでは、SolibriのIDS(Information Delivery Specification)ワークフロー、SharePointおよびOneDriveとの統合、ドラッグ&ドロップ機能の強化などのユーザーエクスペリエンスの向上が盛り込まれています。
1. SolibriのIDSでBIM要件への対応が容易に
Solibriの基本的な信念の1つは「Open BIM」です。そのため、業界最高のプレーヤーと協力して最も効率的なBIM調整プロセスを作成し、デジタル建設を推進するとともに、関係者の日常業務を支援します。
IDSはbuildingSMARTが提唱する新しい規格で、情報要件の交換に対する革新的なアプローチです。
IDSにより、BIM管理者は設計された建築物が必要な要件を満たしていることをより迅速に確認することができます。IDSは、建築資産業界が標準化された形式で要件を定義することを可能にし、プロジェクトの利害関係者が何を提供する必要があるかを明確にします。これらの要件は、SolibriのようなモデルチェックソフトウェアによるBIMモデルの自動検証に使用できます。
バージョン9.13.6から、Solibri Officeのユーザーは、IDSファイルで指定された建築要件とBIMモデルを照合する新しいIDSルールを実行できます。これにより、コンプライアンスチェックを大幅にスピードアップし、プロジェクト関係者間のより効率的なワークフローを可能にします。
なお、buildingSMARTはまだ正式な規格 v1.0をリリースしていません。また、現在のSolibriのIDS統合は、buildingSMARTによるプレリリース候補、バージョンv0.9.6をベースに構築されています。
SolibriでのIDSルールの使用方法については、こちらのヘルプ記事(英語)をご覧ください。
2. SharePointとOneDriveの統合
注記: Solibriの言語設定を日本語にしているとOneDriveおよびSharePointとの統合機能がエラーで利用ができないバグが見つかりました。
リリースしたばかりの新機能のバグであるため、至急原因を特定し次回のアップデートで修正する計画です。不便をおかけし、申し訳ございません。
SharePointとOneDriveをエコシステムに統合することで、プロジェクトファイルの管理・編集機能を拡張し、Solibriをお客様のニーズに合わせた統合ワークスペースにします。
SharePointとOne Driveの統合でできること
SharePointまたはOneDriveに保存されているIFC、SMC、PDF、DWGなど、さまざまなファイルをSolibriの環境で直接開くことができます。
SMCファイルをSharePointまたはOneDriveサーバーに保存します。これにより、データは常に同期され、最新の状態に保たれ、プラットフォームを超えてアクセスできるようになります。
モデルやファイルを更新して、常に最新バージョンで作業できるようにすることで、精度と生産性の両方を向上させます。
詳しくはこのヘルプ記事(英語)をお読みください。
3.情報ビューのプロパティをドラッグ&ドロップできるようになりました
バージョン9.13.5で初めて導入したドラッグ&ドロップ機能では、ファイルをSolibriにドラッグ&ドロップするだけでしたが、このバージョンではその機能を強化しました。
IFC、フィルタ、階層、BCFなどのファイルに加え、情報コンポーネントもドラッグ&ドロップできるようになりました。つまり、情報ビューでプロパティを選択し、フィルター、分類、情報の取り出しにドラッグすることができます。このようにして、フィルタを素早く入力したり、新しい分類や情報の取り出しを作成することができます。改善されたドラッグ&ドロップ機能を使って、どのように効率的に作業できるかについては、この記事をお読みください。
4. フィルター機能の強化
ユーザーの利便性を重視し、コンポーネントタイプのフィルタに高度な「IFCタイプ」カテゴリを導入しました。この機能により、ユーザーは利用可能な IFC タイプの包括的なリストを簡単にブラウズして選択することができます。さらに便利なことに、これらのタイプはIFC2x3やIFC4といったIFCスキーマに基づいて並べ替えたり、英数字で並べ替えたりすることもできます。
さらに、可能な限り合理的で適切なフィルタリングを実現するため、現在読み込まれているモデルに存在するIFCタイプのみから選択できる機能を搭載しました。
5. 情報ビューの右クリックによるクイックアクション
情報ビュー内でプロパティや属性を表示する際に、右クリックアクションを活用できるようになりました。以下のクイックアクションが利用可能になりました:
- 「分類の新規作成」: 選択したコンポーネントとプロパティを使用して、新しい分類を即座に作成します。
- 「情報の取り出しの新規作成」: ユーザーは、選択したコンポーネント、プロパティ、および値を統合して、新しい情報の取り出しを速やかに生成することができます。
- 「フィルタに追加」: コンポーネント、プロパティ、値をフィルタに追加することができます。起動後、追加された要素でフィルタビューが表示されます。
バグの修正
UI
- プロジェクトが開かれていないとき、コンポーネント選択ダイアログがすべてのコンポーネントを表示するように変更。
- 結果階層ファイルのドラッグ&ドロップに対応。
- ドラッグされているプロパティを示す画像を追加。
- フィルタ、情報の取り出し、分類を作成するための新しいポップアップコマンドを情報ビューに追加しました。
- APIで実装されたカスタムプロパティがアルファベット順にソートされるようになりました。
- 情報の取り出しのツールチップに「ここに説明を入力してください」というテキストが表示されていた問題を修正しました。
- 画面の拡大縮小により、レイアウト名に3つの点が表示される問題を修正しました。
IFC
- コンポーネント選択ダイアログでIfcタイプをサポートした。
- 3D ジオメトリによる IfcAnnotation のサポートを追加しました。
- IfcPropertyTableValue のサポートを追加しました。
- IfcPositiveInteger のサポートを追加しました。
- IfcTrimmedCurve の小さな円弧が完全な円としてインポートされる問題を修正しました。
- フィルター内のNULL文字がクリーニングされない問題を修正しました。NULLはバージョン 9.13.4 で出現しました。
- IfcPropertyEnumeratedValue がインポートされない問題を修正しました。
- IFC 値タイプが表示されないことがある問題を修正しました。
ルール
- ルール#176 IfcMaterialConstituentSet がチェックでエラーを起こす問題を修正しました。
- ルール#179: テーブルのカラムヘッダーテキストが欠落していた問題を修正しました。
- ルール#208: " 情報不足"問題が理由なく作成される問題を修正しました。
- ルール#208: ランプフィルタパラメーターが狭すぎる問題を修正。
- ルール#208: 1つのスペースに接続されたドアがチェックできない問題を修正しました。
- ルール#179, #208, #209, #210, #211: RSMライブラリで分類/フィルターオプションが有効になっていた問題を修正しました。
Trimble Connectの統合
- Trimble Connect統合の「サーバー」セレクタを「地域」セレクタに変更しました。
- ルートフォルダからTrimble Connectファイルを開けない問題を修正しました。
- 4GB以上のファイルを含む大規模プロジェクトからTrimble Connectファイルを開けない問題を修正しました。
- タグの付いたTrimble Connectファイルまたはフォルダを開けない問題を修正しました。
BCF Live Connector
- BCFコメントウィンドウのサイズが変更できない不具合を修正しました。
- 「ファイル同期」ボタンのツールチップが大きすぎる問題を修正しました。
プレゼンテーション
- BCFファイルのドラッグ&ドロップに対応しました。
- スライドコメント編集ダイアログが大きすぎる問題を修正しました。
- スライドラベルと担当者ボタンが表示されない問題を修正しました。
その他
- サブスクリプションライセンスを持つ会社拡張機能のサポートを追加しました。
- NTPサービスエラーが複数回ログに記録される問題を修正しました。
- サブスクリプション NFR、アカデミック、ベータライセンスのライセンスタイプを表示するように変更しました。
- サブスクリプションユーザーのレポートIDおよび組織フィールドを編集可能に変更しました。
原文(英語)のリリースノートはこちらへ