Solibri Officeの最新バージョン「v25.12.0」がリリースされました。
本バージョンでは、アクセシビリティとコンポーネントの可視性に関する新しいルールの追加、既存ルールの改良、IFCのハンドリングや3Dツールの改善による操作性の向上など多数の改善が行われています。
また、セキュリティ要件が厳しいチーム向けには、独自の安全なインフラ環境へ接続できる「カスタムCDE/BCF接続」をサポートし、接続性とプラットフォームの両面でセキュリティを強化しています。
ぜひSolibri Officeを最新バージョンにアップデートし、これらの新機能と改善をご活用ください。
フィルター・モデル更新・ジオリファレンス
正規表現に対応したフィルター/ルールパラメータ/分類
- コンポーネント名や属性値をパターン指定で検索・抽出可能に
- 大規模モデルでの条件指定を柔軟に指定できるため、従来よりも細かい検索条件でチェック対象を絞り込むことが可能
モデル更新ダイアログで相対パスに対応
- プロジェクトフォルダの場所が変わってもリンクが維持されやすい
- モデル更新時の再指定の手間を削減
IfcProjectedCRS / IfcMapConversion によるジオリファレンス対応
- プロジェクトプロパティとして座標系情報を保持
- 実世界座標との整合や位置ベースのワークフローをサポート
詳しくは Solibri Office 25.12.0 の英語リリースノートをご参照ください。
新しいアクセシビリティ/可視性ルール
v25.12.0 では、アクセシビリティ、使用ロジック、視認性チェックを強化する 3 つの新ルールが追加されています。
ルール 248:コンポーネント周辺のフリースペースルール
- 対象コンポーネントの前・後・側方に必要なクリアランスが確保されているかをチェック
- フィルターで対象要素とスペースを指定可能
- 隣接スペースを一体のクリアランスゾーンとして扱う設定に対応
- 水平・垂直方向の寸法を持つ3Dクリアランスボックスを定義可能(部材の一部侵入を許容する設定もあり)
ルール 250:コンポーネントの可視性ルール
- 指定した視点コンポーネントから、ターゲットコンポーネントが見える/見えないを判定
- 出入口から室内の見え方、プライバシーや視線制御の検証に利用可能
- 視点・ターゲット・障害物をフィルターで指定
- 透過しきい値、視距離、目線高さなどをパラメータで設定
ルール 252:アクセス可能な経路の適合性
- 指定した開始点と終了点間のルートが連続しており、障害物がなく、アクセシビリティ要件を満たすかをチェック
- スペース、スラブ、ランプ、ドアなどをルート構成要素として指定
- 障害物および階段・エレベーターなどの垂直移動要素も定義可能
- ルートの最小幅・有効高さ・必要な待避スペースや拡幅条件を検証
既存ルールの強化
既存の複数ルールも、アクセシビリティとデータ整合性の観点から強化されています。
ルール 247:ローカルバリアフリー通路ルール
- スペースのアクセシビリティと、ドア経由のスペースチェックを別々に扱うことが可能
- スペース内を「アクセシブル(緑)」「非アクセシブル(赤)」に分割表示し、90%以上がアクセス可能な場合に合格
ルール 210:階段のアクセシビリティルール
- 階段の踊り場に配置された 点字ブロックを検出・検証
- 上部・下部・中間踊り場での奥行き、位置、カバー範囲をチェック
ルール 237:駐車ルール
- 駐車スペースの向きの扱いが柔軟になり、車路コンポーネントを定義しなくても向きを算出可能
- 向きが不明確なスペースをチェック結果に含める/除外するオプションを追加
ルール 244:IDS検証
- ルール内に IDS Editor のリードオンリー Web ビューを埋め込み、IDS 要件と検証結果の整合を確認しやすく改善
- IDS チェック実行前に Solibri フィルターでコンポーネントを事前絞り込みするオプションを追加
起動時間・3Dツール・IFCの改善
起動・プロジェクト切り替えの高速化
- アプリケーションの起動およびプロジェクトのオープン時間が短縮されました。
複数の大規模モデルを扱うチームでも、コンテキスト切り替えにかかる待ち時間が減り、作業の流れを維持しやすくなります。
IFCハンドリングの改善
- Half space による切り欠き処理の精度向上
- ミラーされた開口や向きの問題の修正
- 被覆システムの認識向上、システムコンポーネント関係やストーリー名更新の取り込み改善
3Dツール・ビューの改善
- マークアップツールで、同じマークアップに継続して追記できるように改善
- 計測ツールで、距離係数の自動非表示や計測バブルの透明度調整が可能に
高セキュリティ環境向けの接続強化
ローカルなプライベート CDE および BCF サーバーへの接続をサポート
- 自社インフラ上での課題管理・モデル調整ワークフローを構築可能
-
厳しいセキュリティポリシーや閉域ネットワーク環境でも利用しやすい構成
詳細な連携や導入については、Solibri チーム(integrations@solibri.com)へお問い合わせください。
不具合修正 (Bug Fixes)
ITO
- 分類ルール内でディシプリン参照を含む分類が、.smc ファイルに新しいモデルを追加しても自動更新されない問題を修正しました。
-
Autorun ITO において、「名称での集計」実行時に、参照されている ITO のみではなく全ての ITO が計算されてしまう問題を修正しました。
IFC
- ルール #244 IDS チェックにおいて、IFC Entity ファセット例外に適用する正規表現の大文字・小文字の扱いが一貫していない問題を修正しました。
- ルール #244 IDS チェックで、複数 Attribute 条件が OR ロジックで扱われていた問題を修正しました。
- Half space を使用した切り欠き処理において、コンポーネントのカットが正しく行われない場合がある問題を修正しました。
- ミラーされた開口や特定条件下での向きに関連する IFC の取り扱い不具合を修正しました。
3D
- ルー #245 Clash Detection Matrix において、座標値が非常に大きい場合に 3D ビュー上で干渉表示が崩れたり位置が飛んでしまう問題を修正しました。
- 複数面の面積を計測して合計する際、計測バブルが同じ位置に重なり最上位の結果しか表示されなかった問題を修正しました。
ルール/チェック関連
- ルール #1 General Intersection において、許容値が 0 以外のときに一部のコンポーネント(壁や開口など)の干渉が検出されない場合がある問題を修正しました。
- ルール #244 IDS チェックで、Gatekeeper ルールにより除外されたコンポーネントがチェック結果に表示されてしまう問題を修正しました。
式・分類・ビュー
- Solibri Formula において、無効な数式 =NOT("ABC") が存在すると分類ビューを開けなくなる問題を修正しました。
- 整数と小数の比較 (1 = 1.0 / 1 <> 1.0) で誤った結果が返される問題を修正しました。
- 分類ビュー、チェックビュー、ワークスペース(ルールセットマネージャー)、ITO ビューのツールバーにある「閉じる」アイコンを、動作内容に即したデザインに修正しました。
外部連携
- ACC Issues 連携において、選択可能な担当者の件数が制限されてしまう問題を修正しました。
▶︎詳細なリリースノートや操作ガイドはSolibri公式サイトよりリリースノートをご参照ください。
▶︎最新バージョンにアップデートして、新しい機能を活用してください。
原文(英語)のリリースハイライト記事はこちらへ